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》〉》〉》 2015年12月例会 《〈《〈《

劇団朋友公演『ら・ら・ら』

作:太田善也(散歩道楽)  演出:黒岩亮(劇団青年座)

リタイアした夫が毎日家にいる
      ~ さあ、たいへん ~
  定年を迎えた

     夫たちの、妻たちの未来は…?

猪飼芳子を中心に

2年前に結成したコーラスグループ「あんだんて」は、

平均年齢55を超え経験者も少なく、

お世辞にもうまいとはいえない小さなグループ。

 

指揮担当の赤木響子の家のリビングが練習場。

メンバーたちは練習後や合間にいろいろな話をするのが何よりの楽しみ。

 

最近はもっぱら

定年を迎えた、あるいは迎えつつあるそれぞれの夫の話。

合唱コンクールを間近に控えたある日・・・赤木家にとんでもないことが・・・。

原日出子

赤木響子 役

原日出子

(ユニコン)

『あんだんて』創立メンバーで副リーダー。指揮担当。専業主婦。定年を迎えた夫(神彦)と大阪で暮らす娘(亜紀)がいる。学生時代は合唱部に所属。人が良く、頼まれると断れない性格。

益海愛子

志村雅美 役

益海愛子

創立メンバー。専業主婦。子供無し。定年を迎えたばかりの夫がいる。響子の隣人で響子の娘の亜紀を可愛がっていた。夫が好きすぎて、つい束縛してしまう。


水野千夏

山城邦子 

水野千夏

創立メンバー。専業主婦。定年を迎えたばかりの夫(直樹)と、北海道と沖縄に暮らす娘がいる。夫が定年後に何もせずダラダラしているのを心配している。


菅原チネ子

川本たつ子 

菅原チネ子

一年前に入る。独り暮らし。五年前に熟年離婚し、息子や娘とも疎遠。今までの人生を取り戻すべく、様々な習い事やサークル活動を掛け持ちしている。口やかましく、言いにくいこともズケズケと言う。

石川惠彩

筑紫保 

石川惠彩

半年前に入る。数年前に定年退職。妻と外国で暮らす息子がいるらしい。東大を出て、大蔵省で勤め上げたらしい。メンバーからは信頼されているが、ちょいちょい怪しい節がある。 

牛山茂

赤木伸彦 

牛山茂

(劇団昴)

響子の夫。定年退職したばかり。大学を卒業後、食品メーカーに就職。仕事人間で家には寝に帰るだけだった。マジメだが、融通の利かないとこがあり、人付き合いが苦手。趣味は読書、歴史小説が好き。 

朝山日出男

蛭田 

朝山日出男

(ユニコン)

伸彦の部下。上司の葬式で伸彦と再会。学生時代にコーラスのサークルに入っていた。

西海真理

猪飼芳子 役

西海真理

創立メンバー。専業主婦。数年前に定年を迎えた夫を誉めおだて、上手くコントロールしている。息子が2人。響子とは幼馴染。音楽の経験はないが、物怖じしない性格とさっぱりした姉御肌で、頼れるリーダー。

木野しのぶ

野地恵子 役

木野しのぶ

創立メンバー。パートを掛け持ちしている。数年前に定年を迎えた夫と引きこもりの30息子、ボケ始めた義母と暮らす。不幸な出来事にもへこたれず、笑い話に変える明るさを持つ。

平塚美穂

新妻静江 

平塚美穂

創立メンバー。ピアノ担当。専業主婦。夫とその両親と暮らしている。子供が欲しいがなかなか出来ないので、義理の親からのプレッシャーを感じている。大人しい性格。

室田千夏 役

今本洋子

半年前に入る。専業主婦。元ヤンで、建設現場で働く夫と四人の子供がいるため、毎日目が回るほど忙しい。たつ子とは犬猿の仲。



進藤忠

山城直樹 

進藤忠

邦子の夫。1年前に定年を迎えた。高校卒業後、事務用品メーカーに就職。とくに趣味らしい趣味はなく、幸せな時間はテレビを観ている時。自分の学歴や職歴に対するコンプレックスは強い。 

吉本麻リ

小浦亜紀 

吉本麻リ

響子の娘。結婚して2歳になる娘がいる。夫の仕事の関係で大阪に住んでいる。

幼い頃はピアノを習っていたが、挫折。クラスの人気者的な明るい性格。 


   美術:柴田秀子

   照明:磯野眞也

   音響:黒澤靖博

   衣裳:竹原典子

 舞台監督:今村智宏

   企画:西海真理

   制作:夏川正一

 企画製作:劇団朋友



  観客席より 》

とにかく楽しいお芝居でした。生のピアノ演奏もコーラスも素敵です。

原日出子さんはじめ、俳優さんが個性豊かに生き生きと演じられている姿に、高校時代、演劇部にいた私も、舞台の会話の中に入って行きたいぐらい。熟年離婚した川本たつ子さん役(菅原チネ子さん)の演技力にも心を惹かれました。

学生友達と一緒に観たのですが、観終わったあと二人とも両親のことが心配になりました。私の父はまだ現役で勤めていますが、退職後の父は母とうまくやっていけるのか心配になり、「必ず、お父さんと一緒に観てね」と母に電話を入れました。(学生20代)201510月三越劇場にて

以下2012年7月シアターサンモール公演

夫と一緒に見たかったですねぇ(今日は都合が悪く…残念!!)身近でなかなか奥も深いテ―マですネ。(50代女性)

●人間味あふれる登場人物たちがとてもよかった。身近に居そう。笑ったりハラハラしたり、涙しました。私のお父さんお母さんにも見てもらいたい。(女性)

笑いあり涙ありで十分に楽しめました。速いテンポの会話でも全て伝わって良かったです。が、自分としては結末(終わり方)には…どうでしょう? という疑問です。100%ご主人が悪いわけではないでしょう。女性の目線から見た終わり方かな?と思いました。男性的にはどうなんでしょう?

聞いてみたいです。 

●夫婦って一番難しい人間関係なのかなと思いました。家族ってくくりでみると、空気感で親が今機嫌が悪いから話しかけるのはやめておこうとかわかるけれど、夫婦の関係だと割りと簡単なことも見えなくなってしまうのかなって…。とてもおもしろかったです。夫婦の数だけ人間関係があって、今後自分が結婚したらどんな夫婦になるのか、期待と不安でいっぱいです。(20代)


=劇評=

劇団朋友の「ら・ら.ら」は、あまり期待せずに観劇したのだが、定年後の夫婦関係を考えるのに最適のコメディー(本当は悲劇かもしれないけれど)だった。西田小夜子著「定年漂流」「妻と夫の定年塾」に触発され、散歩道楽の太田善也が作、青年座の黒岩亮が演出した。

コーラスグループ「あんだんて」は、平均年齢五十五歳を超える女性が中心で、練習後の話題は定年を迎えた、あるいは迎えつつある夫に関する情報交換が多い。素人同然のこの小さなグループが合唱コンクールに参加することを決め、指揮担当の赤木(原日出子)家のリビングで本格的な練習に取り組むようになった。


物分りがよさそうだった赤木の夫(牛山茂)は、定年を過ぎ、自宅が中心の生活となったため、妻に様々な注文を出すようになってきた。


定年後は閉じこもりの「ミノ虫男」、妻にすがってひたすら絞り取ろうとする「絞め殺しの木」のような夫など、女性たちの率直な会話が面白い。熟年離婚し、趣味に生きている川本(菅原チネ子)が、まだ夫を捨てきれない妻たちへ放つ言葉が夫婦関係の核心を突いている。どんなに妻が忙しくても、「サバの味噌煮が食べたい」と自分の思いを通そうとする”錯覚”夫を牛山がうまく演じている。夫族たちには反面教師となる舞台である。

(「テアトロ」20129月号)




希望日締切   11月 6日(金)

座席シール発行 11月13日(金)

*【訂正】会場を入れ違えて記述していました。

     11月7日訂正いたしました。

               2日の開演時間を訂正しました。

●アステールプラザ大ホール

121()

18:30

122()

13:00

●安佐南区民文化センター

123()

18:30

124()

13:00

 



後援:広島市・広島市教育委員会